ほぼ遅延なくテレビの音声をBluetoothで無線化する！

はじめに

今回、テレビの音声のワイヤレス化に挑戦したので記事にします。

ワイヤレス化する理由は、

台所とテレビの距離が離れていることから

台所で調理や洗い物をしているときに

テレビの音が聞き取りにくいとの要望があったためです。

Bluetoothコーデック「SBC」による音声の遅延問題

最初に試したのはワイヤレス化のために今回購入した

「Bluetoothスピーカー(Anker Soundcore Motion B)」と

元々持っていた「Bluetoothトランスミッター」を使用したシンプルなものです。

まず、テレビ側のスピーカーと

ワイヤレスにするスピーカー両方から

音声を出したいのでテレビの音声設定で

スピーカーとヘッドホンの両方から

音が出るように設定を変更しました。

次に、テレビのイヤホンジャックとBluetoothトランスミッターをつなぎ、

BluetoothトランスミッターからBluetooth接続で

Bluetoothスピーカーに音声を送ります。

これで一応ワイヤレス化できました。

しかし、テレビから出る音と

台所に置いたBluetoothスピーカーから出る音に遅延が生じました。

スピーカーから出る音が結構遅れているため、

輪唱(※)しているように聞こえて

セリフなどが聞き取りにくくなってしまいました。

(※)先行している歌を追いかけるように歌うやつ

問題の原因はBluetooth接続する際のコーデックによるものでした。

今回、使用したスピーカーは「Anker Soundcore Motion B」ですが

Bluetoothのコーデックが「SBC」というもので

Bluetoothトランスミッターと接続されているようでした。

SBCコーデックでのBluetooth接続は結構遅延があるため

今回のような音が遅れる現象が出てしまったようです。

この問題を解決するためにBluetooth接続で

一番遅延が少ないコーデックの

「apt-X Low Latency」を使用してみることにしました。

遅延解消のために使用した「apt-X Low Latency」対応機器

今回購入して使用した機器は以下の通りです。

■Bluetooth 5.0 トランスミッター レシーバー 一台二役 光デジタル対応 ワイヤレス オーディオ ブルートゥース 送信機 受信機 2台同時接続 aptX HD aptX LL対応 RCA AUX SPDIF接続 22時間連続作動(MAX) (ブラック)

 

■1Mii Bluetooth 5.0 オーディオレシーバー 2台同時接続可能 Hi-Fi 3Dサウンド 高音質 低遅延 ダブルアンテナ設計 超長転送距離（最も遠い60メートル） 自動再接続 充電 不要 RCA、AUX、APT-X-LL/OPT対応 TELEC認定 PSE認証に合致する電源アダプタ供給された 1年の品質保証 B06Pro

両方とも「apt-X Low Latency」に対応しています。

注意が必要なのが【BT-B20】はBluetoothの送受信が切り替えれる製品で、送受信ともに「apt-X Low Latency」対応しています。

しかし、「apt-x HD」というコーデックにも対応していてこれを2つ買って接続すると優先度の問題で「apt-x HD」で接続されるようです。また、「apt-x HD」から「apt-X Low Latency」への切り替えもできないようです。

最初これを2つ買って送受信で使おうとしましたが

よくよく仕様やアマゾンのレビューをみると上記のようになっていたため

受信機は別のものにしました。

また、【B06 Pro】は受信専用なので送信は出来ません。

スピーカーについて

スピーカーはRCA入力やステレオ入力、

光デジタル入力があるものであれば何でも良いです。

自分の場合はそのまま「Anker Soundcore Motion B」を使用しました。

Bluetoothスピーカーなのに「Anker Soundcore Motion B」本体のBluetooth機能は使わないのも変な感じですが…

接続について

まず、Bluetooth送信機として【BT-B20】をテレビに接続します。

【BT-B20】は光デジタル端子対応のため今回はそちらで接続しました。

そして、スピーカーとBluetooth受信機の【B06 Pro】を

ステレオケーブルなどで接続します。

その後に【BT-B20】と【B06 Pro】をペアリングします。

今回は初回接続のためか両方の機器の電源をONにすると自動的にペアリングされました。

使用感

接続も終わり実際にテレビの音を流してみると「SBC」接続では遅延がかなり気になりましたが「apt-X Low Latency」接続ではほぼ遅延を感じることなくかなり良い感じになりました。

まとめ

結果として結構な出費になってしまいました。

ただ前向きに考えるとこの環境の場合、テレビだけでなく色々な音を低遅延でワイヤレス化できそうだし、スピーカーは好きなものを使えるのでその点は良かったかなと思います。

テレビの音などをワイヤレス化しようと

考えている方はぜひ参考にしてみてください。